側湾症による背中や腰のつらさに|鹿児島荒田のまどか整体院

側湾症による背中や腰のつらさに

「最近、背中のラインがなんとなく気になる」「左右で姿勢が違うように見える」――そんなちょっとした違和感を覚えたことはありませんか?

その感覚、背骨のねじれが関係している可能性があります。こうした“ねじれ”が進行し、明確な背骨の変形として現れた状態が、いわゆる「側湾症」と診断されるものです。

側弯症による脊柱のカーブを示すイメージイラスト

見た目や感覚に違和感があっても、すべてが側湾症とは限りませんが、背骨のラインに左右差があると、さまざまな不調につながりやすくなるため、早めのケアが大切です。

側湾症には、主に2つのタイプがあります

側湾症は、背骨のねじれや傾きが続くことで起こりうる、誰にでも起こりえる状態です。

機能性側湾(一時的な側湾状態)

痛みや姿勢の癖などの原因により一時的に生じるもの。
早期治療で改善が可能ですが、放置していると脊椎の骨折や変形が生じるため改善が難しくなってきます。

構築性側湾

脊椎のねじれ(回旋運動)を伴った側湾で、簡単にはまっすぐに戻らなくなった状態です。
構築性側彎は更に2つのパターンに分けられます。

特発性側彎症

乳児から思春期にかけて発症が見られ、側湾症のうち80〜85%を占めると言われています。
原因は不明とされていますが、「脊柱の椎骨の成長が筋肉や靭帯などの軟部組織の成長より相対的に多いためではないか」「同じ脊柱の椎骨の中でも前方の椎体の成長と後方の椎弓の成長に相対的な差があって生じるのではないか」など諸説があります。

原因である病気がわかっている側湾症

①先天性側湾症:椎骨に生まれつきの形の異常があるために発症する側湾症

先天性側湾症による脊椎の構造異常を示した3D画像

②神経・筋原性側弯症:様々な神経や筋肉の病気が原因で発症する側弯症で、脊髄空洞症、脳性麻痺、筋ジストロフィーが代表的な病気。
③神経線維腫症による側弯症:レックリングハウゼン病ともよばれ、特有な色素斑、皮膚腫瘍、などにより診断されます。
④間葉系疾患による側弯症:血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症で、マルファン症候群が代表的な病気。
⑤その他の側弯症:放射線治療、やけどなどによるケロイド、骨系統疾患、感染、代謝疾患、脊椎の腫瘍などによっても側弯症が起こる。

不調のサインから気づく“ねじれ”のはじまり

背骨のねじれは、日常の中で少しずつ進行していきます。次のような不調に、なんとなく心当たりはありませんか?

  • 背中が重だるい、ずっと張っている感じがする
  • 起きたときから腰が痛い、または同じ姿勢がつらい
  • 身体がまっすぐになっていない気がする
  • 背筋を伸ばしても、すぐに元の姿勢に戻ってしまう
  • 良い姿勢を保とうとしても、長続きしない

こうした不調は、背骨の“ねじれ”が関係しているサインかもしれません。

ねじれのきっかけになる日常習慣

背骨のねじれは、一日にして起きるものではありません。日常の姿勢のクセ、筋肉の偏った使い方、骨盤の傾きや位置のズレなど、さまざまな要因が積み重なって、少しずつ背骨が曲がっていきます。

たとえば、以下のような習慣に心当たりはありませんか?

  • パソコンを使うときの前かがみの姿勢
  • スマートフォンを下向きで長時間操作するクセ
  • 浅く腰かけて長時間座っている
  • うつぶせでスマートフォンを操作する

こうした日々の積み重ねが、背骨に微細な負荷をかけ続け、じわじわとねじれが進行します。

左右のアンバランスがねじれを固定化させていく

背骨のねじれは、体の左右のバランスが崩れると、さらに悪化します。

  • 片側だけでバッグを持つ
  • 同じ足を組むクセ
  • 立つときに片足に体重をかける
  • 片手でばかり物を持つ、作業する
  • 寝るときに片側を下にするクセ

このような左右差が筋肉の緊張や弱化を引き起こし、背骨への負荷を不均等にします。結果として、ねじれはより深く定着しやすくなります。

体の中では何が起きているのか――ねじれのメカニズム

背骨のねじれは、見た目だけの問題ではありません。体の内部では、次のような変化が順を追って起こっていきます。

  1. 筋肉のバランスが崩れ、背骨が片側に引っ張られる
  2. この状態が続くと、背骨まわりの関節の動きに偏りが出て、動かしづらくなる
  3. 姿勢を支える筋肉が固まり、ねじれた状態が体に染みついていく

これらの変化は、知らないうちに体に「ねじれたままのクセ」を覚えさせ、慢性的な不調につながります。

背骨の動きが失われると、痛みや疲れやすさがあらわれる

ねじれによって背骨の可動性が低下すると、さまざまな不調が連鎖的に現れます。

  • 肩こりや首の緊張
  • 腰痛、起床時の腰のこわばり
  • 動作の制限、姿勢の崩れ
  • 呼吸が浅くなることによる疲労感や集中力の低下

特に高齢者では、背骨の動きが小さくなることで、呼吸機能や内臓機能にも影響が出ることがあります。

自然と元に戻ることもある、“ねじれ”の回復可能性について

軽度の側湾症であれば、筋肉のバランス改善や生活習慣の見直しによって、背骨のねじれが緩和されることもあります。

  • 筋肉の柔軟性と可動性を高めるストレッチ
  • 左右差を意識して整える日常動作
  • 自律神経の働きを整え、体の回復しやすい状態をつくる

骨そのものの変形が進んでいる場合は、完全に戻すのが難しいケースもありますが、痛みを軽減したり、進行を抑えたりすることは十分に可能です。

冷えや生活習慣が、回復の妨げになることも

ねじれの改善を妨げる要因として、次のような生活習慣が挙げられます。

  • 冷え(エアコンの風、冷たい飲み物)
  • 睡眠不足や浅い眠り
  • 精神的ストレスの蓄積
  • 慢性的な運動不足

これらは筋肉や神経の緊張を高め、体の回復力を低下させます。適切な生活リズムと温活(温める生活)を心がけることが、改善への大きな一歩になります。

セルフケアで支える、ねじれに負けない体づくり

背骨のねじれに対しては、毎日のちょっとした習慣が大きな支えになります。ここでは、自宅でできる簡単なセルフケアをいくつかご紹介します。

  • 1時間に1回、立ち上がって姿勢をリセット
  • 左右にねじるストレッチで背骨の柔軟性アップ
  • 肩甲骨を動かして血流促進
  • お風呂でしっかり温める
  • 深い呼吸で背中からゆるめる
  • 寝具の見直しで、体にやさしい睡眠環境を整える

これらを日常に取り入れることで、ねじれの定着を防ぎ、改善にもつながります。

背骨の”ねじれ”が気になる方は、まどか整体院へご相談ください

鹿児島市荒田のまどか整体院では、背骨のねじれに対してDRT(ダブルハンドリコイルテクニック)を用いたやさしいアプローチを行っています。

  • 強くひねらない、バキバキしない整体
  • 理学療法士によるケアで、安全性と専門性を重視
  • 姿勢分析やセルフケアの提案まで丁寧に対応

「左右差が気になる」「慢性的な腰痛がある」「背中が丸くなってきた」などのサインが気になる方は、お気軽にご相談ください。体の状態を知ることが、回復の第一歩です。

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