夏の寝苦しさで睡眠不足…それ、首と背中が原因かも?
夜になっても蒸し暑く、エアコンをつけてもなかなか寝つけない。寝たと思ったらすぐに目が覚めてしまう。汗をかいてシーツが湿っていて、ますます寝苦しくなる――そんな経験はありませんか?

「夜の睡眠に満足できないと、朝がつらい」のは、誰にでも起こりうることです。そして、その原因は単に気温や湿度だけではありません。実は、「首や背中の状態」が睡眠の質を左右するのです。
今回は、夏の寝苦しさと体の関係に注目して、日常の中で見過ごしがちな「首や背中の緊張」が睡眠にどう影響するのかをひもといていきます。
首や背中の緊張が、自律神経と呼吸に影響して眠りを妨げる
首や背中の緊張は、思っている以上に睡眠の質に影響を与えます。ここでは、自律神経の働きと呼吸の深さという2つの視点から、その理由を見ていきましょう。
自律神経の切り替えがうまくいかないと、眠りが浅くなる
自律神経には「活動モード」の交感神経と、「休息モード」の副交感神経があり、昼と夜で自然に切り替わるのが理想的です。眠るときには副交感神経が優位になることで、体はリラックスし、深い眠りに入りやすくなります。
ところが、首や背中まわりの筋肉が緊張したままだと、体がうまくリラックスできず、自律神経の切り替えがスムーズにいかなくなってしまいます。その結果、眠りに入りにくくなったり、途中で目が覚めたりと、浅い眠りが続いてしまうのです。
呼吸が浅くなり、体が十分に休まらない
首や背中の緊張によって胸まわりの筋肉が硬くなると、自然と呼吸が浅くなります。特に夜間に呼吸が十分にできていないと、脳や体に必要な酸素が届きにくくなり、体がしっかりと休まりません。寝ているつもりでも疲れが取れず、朝のだるさや重さにつながってしまいます。
エアコンによる冷えが引き起こす“緊張の連鎖”
夏の夜は、エアコンの冷気が体に与える影響を見過ごしがちです。実はその冷えが、首や背中の筋肉に緊張を生み、睡眠を妨げる原因になることもあります。
冷風が筋肉を硬くし、血流を悪くする
特に、首や背中に冷たい風が直接当たると、筋肉がじわじわと硬くなり、血流も悪くなります。筋肉が緊張した状態で長時間過ごすと、朝になっても疲れが抜けにくく、慢性的なこりやだるさの原因になることもあります。

体温調整がうまく働かず、眠りのスイッチが入りにくくなることも
冷えによる影響は体温調整にも及びます。
人間は深部体温が下がることで眠気を感じますが、外的な冷えにより体表面が急激に冷やされると、かえって体は熱を保とうと緊張し、睡眠モードに入りにくくなることがあります。
枕やマットレスが合わないと、体に偏った負担がかかることも
枕やマットレスが体に合っていないと、眠っている間に首や背中へ負担がかかり、筋肉の緊張を引き起こすことがあります。
寝姿勢ごとの影響
- 横向き寝(特に丸まった姿勢):肩や腰に圧迫が集中し、胸まわりが縮こまりやすく呼吸も浅くなります。
- うつ伏せ寝:首にねじれた負荷がかかり、腰が反ることで腰まわりに負担が集中します。
- 仰向け寝:自然な姿勢ですが、枕が高すぎると首の後ろに負担がかかり、いびきや無呼吸の原因になることも。
日中の姿勢や習慣が、夜の眠りに影響することも
日中の姿勢やストレスの影響で蓄積された首や背中の緊張は、そのまま夜に持ち越されてしまいます。特にデスクワークやスマホを長時間使う人は、首や背中まわりに負担がかかり、緊張が抜けにくくなります。
そのまま就寝を迎えると、体がゆるまず、眠りが浅くなる要因に。こうした状態が続くと、眠りに入りづらい・夜中に目が覚めるなどの不調が慢性化することもあります。
眠れない夜が、日中の不調にもつながる
夜の眠りが浅いと、翌日の日中にも不調を感じやすくなります。
集中力の低下や頭痛、消化不良、イライラ感など、睡眠不足は多方面に影響を及ぼします。
慢性的な疲労感が積み重なると、自律神経の乱れや免疫力の低下にもつながりかねません。
夏の夜を快適に過ごすためのセルフケア
- 就寝前に首の後ろを温める:筋肉の緊張をやわらげ、自律神経を整える
- やさしいストレッチ:体のこわばりをゆるめ、自然な眠気を引き出す
- エアコンの風を直接当てないように調整
- 寝具の見直し:枕やマットレスの高さ・硬さを調整
- スマホや照明の光を避ける:ブルーライトを控えて交感神経をしずめる
- 日中の軽い運動:深部体温リズムを整えて、夜の自然な眠りを促す
まどか整体院では、睡眠の質を高めるための体づくりをサポートしています
鹿児島市荒田のまどか整体院では、DRT整体というやさしい背骨の調整法を取り入れています。首や背中まわりの緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整え、呼吸が深まり自然な眠りを引き出すことを目指します。
「寝ても疲れが取れない」「朝起きると首がこっている」などのお悩みがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。