五十肩は体全体のバランスから整える|骨盤と背骨からのアプローチで根本改善を
五十肩(四十肩)と呼ばれる肩関節の痛みや可動域の制限は、日常生活に大きな支障をきたすつらい症状です。上着を着るとき、洗髪するとき、腕を後ろに回すとき…それまで当たり前だった動作が突然難しくなるこの不調。

ですが、肩だけをケアしても、根本的な改善にはつながりにくいケースが多くあります。
そこで今回は、理学療法士の視点から「体全体のバランスに着目した五十肩へのアプローチ」について詳しくお伝えします。
五十肩の原因は肩だけにあるわけではない
姿勢や骨盤のゆがみが肩に影響する
五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれます。
炎症による痛みや、関節包の癒着による可動域の制限が主な特徴ですが、発症の背景には肩以外の要素が深く関わっています。
・猫背や巻き肩
・反り腰や骨盤の前傾・後傾
・長時間のデスクワークやスマホ姿勢
こうした習慣が骨盤の傾きを乱し、背骨の動きを悪くします。
すると肩甲骨の可動性が低下し、結果として肩関節に負担が集中しやすくなり、炎症や拘縮が起きるというわけです。
背骨の柔軟性が肩の可動域に与える影響
神経と筋肉の働きの中心にある「背骨」
背骨は、頭から骨盤をつなぐ“軸”であり、姿勢・動き・神経伝達の中枢でもあります。

背骨が硬くなれば、肩甲骨・肋骨の動きに制限が出て、肩の関節だけで無理に動かす状態になります。これが痛みや可動制限の悪化につながるのです。
まどか整体院では、DRT(ダブルハンド・リコイル・テクニック)という背骨をやさしく揺らす療法を導入しています。これにより、
- 筋肉の緊張を緩める
- 神経の流れを整える
- 回復力を引き出す
といった効果が期待でき、肩への負担を間接的に軽減するアプローチとなります。
骨盤の安定が姿勢と肩の状態を整える鍵
骨盤の傾きが巻き肩や肩関節の不調を引き起こす
骨盤が前傾していると、胸が張りすぎて背中が反り、肩が巻き込まれる姿勢になりやすくなります。
この「巻き肩」状態は、肩の前側の腱や関節包に負担をかけやすく、五十肩の悪化を招く原因の一つです。
DRT療法では、背骨と連動して骨盤のバランスも整えることができ、全身の安定性が向上します。
姿勢が整うことで、肩の動作がスムーズになり、自然と負担が軽減されていくのです。
理学療法士がすすめる五十肩改善の段階的アプローチ
急性期~回復期までの流れに合わせた対応
五十肩の対応には「段階的な視点」が重要です。
- 急性期:強い痛みがある時期は、無理な運動を避け、血流を促しながら安静を保ちます。
- 回復期初期:痛みが落ち着いたら、背骨・骨盤の調整とともに、肩甲骨の柔軟性を高めるアプローチを開始。
- 機能回復期:肩関節の可動域改善や筋力強化をおこない、再発防止につなげていきます。
理学療法士としての専門的な視点をもとに、以下のような施術・指導をおこないます。
- DRTによる背骨と骨盤の調整
- 肩甲骨の安定性と柔軟性向上
- 肩関節の可動域訓練
- 自律神経を整える深い呼吸の練習
- 日常動作と環境の調整(高さ・重さ・回避動作)
自然回復に頼るリスクと、早期対応の重要性
再発のリスクを防ぐために
五十肩は「自然に治る」と言われることがあります。実際、放っておいても半年〜1年ほどで症状が軽快するケースもありますが、その一方で…
- 可動域が完全に戻らない
- 動作にクセが残る
- 再発しやすくなる
といったリスクもあるため、注意が必要です。
特に再発は反対側の肩や同じ肩に出ることもあり、悪循環になりやすいのです。
理学療法士としては、可能な限り早期に、全身のバランスからのアプローチを開始することをおすすめします。
鹿児島・荒田で五十肩のケアならまどか整体院へ
鹿児島市荒田のまどか整体院では、国家資格を持つ理学療法士が在籍し、DRT療法を中心としたやさしい整体をおこなっています。
症状が出たばかりの方から、長年の悩みを抱えている方まで、それぞれに合った回復プランをご提案いたします。
「肩が上がらない」「後ろに回せない」そんな日常の小さな不便が、やがて大きなストレスにつながってしまいます。
早めのケアで、快適な生活を取り戻してみませんか?