耳鳴りやめまい、自律神経の乱れが関係しているかも

耳鳴りやめまい──ふとした瞬間に感じるその不調、どうすればいいか分からないまま我慢していませんか?
「病院に行って検査を受けたけれど“異常なし”と言われた」
「そもそも何科に行けばいいか分からなくて、放置してしまっている」
そんな方も少なくありません。
一時的な疲れやストレスが原因で、自然におさまるケースもありますが、なかには放置によって悪化することもあります。
原因を知り、体のサインに気づくことが、改善への第一歩になるかもしれません。
今回は、耳鳴り・めまいの原因や対処法、そして整体でできることなどを、分かりやすくお伝えします。
いくつもの要因が重なる、耳鳴り・めまいの複雑な背景
耳鳴りやめまいには、ひとつの原因だけでなく、さまざまな要因が関係していることが多いです。代表的な原因には、以下のようなものがあります。
・内耳の異常(メニエール病など):耳の中のリンパ液のバランスが乱れ、めまいや耳鳴りが起こりやすくなります。
・脳の循環不全:脳への血流が低下すると、ふらつきや意識のぼんやり感が出ることがあります。
・ホルモンバランスの乱れ:更年期や月経周期に伴うホルモン変化が自律神経に影響し、不調の起こる原因となります。
・ストレス:長引くストレスは神経や血流に影響し、耳鳴りやめまいの引き金になる場合があります。
・自律神経の乱れ:交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、体の調整機能がうまく働かず、さまざまな不調が現れやすくなります。
・姿勢や筋肉のこわばり:首や肩の筋肉が緊張すると、神経や血流が圧迫され、症状が出やすくなります。
これらの原因が単独で起こることもありますが、いくつかが組み合わさって不調を引き起こしているケースも少なくありません。
そのため、耳鳴りやめまいは、原因を一つに絞るのが難しい症状といえます。
以下は、よく見られる組み合わせの例です。
【脳の循環不全+ストレス】
血流の滞りにストレスが加わることで、脳への酸素供給が低下し、めまいや耳鳴りが起こるケース。
【内耳の異常+姿勢の乱れ】
内耳にもともと軽い異常がある状態で、首や肩のこわばりが加わることで、ふらつきや耳鳴りが強まるケース。
【ホルモンバランスの乱れ+ストレス】
更年期によるホルモン変化とストレスが重なり、耳鳴りやめまいが生じるケース。
薬の副作用という可能性もあります
耳鳴りやめまいの原因として、とくに見落とされがちなのが、薬の影響です。
抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、降圧薬、利尿薬など、さまざまな薬が神経や血流に影響を与えます。
高齢の方や、複数の薬を同時に服用している方は特に注意が必要です。
出やすい時間帯や状況を観察してみましょう

耳鳴りやめまいは、特定の時間帯や状況で症状が強まるケースもあります。体調のリズムや生活習慣との関係性に目を向けることで、自分の体からのサインに気づきやすくなります。
たとえば、以下のようなパターンがあります。
・朝起きたときにふらつく
→ 寝ている間の脱水や低血圧、首肩の緊張による血流の滞りが影響している可能性があります。
・夜になると耳鳴りが気になる
→ 日中のストレスや疲労の蓄積、自律神経の切り替えがうまくいかず、交感神経が優位なままの状態になっているかもしれません。
・お風呂あがりにふらっとする → 急激な血管拡張や温度差による自律神経の反応、または低血圧傾向が影響していることも考えられます。
こうした傾向を知っておくことで、自分に合った対処法を見つけやすくなります。
長引くとどうなる?放置による悪循環に注意
原因にかかわらず、耳鳴りやめまいを放置することで、さらに症状が悪化したり、別の不調が加わったりすることがあります。
・内耳性の原因:治療のタイミングを逃すと、難聴が進行することも
・薬の副作用:服薬調整が遅れ、副作用が固定化するリスク
・自律神経の乱れ:睡眠障害や不安感など、日常生活に支障をきたすことも
・姿勢や緊張:肩こりや頭痛など、他の部位に負担が波及する可能性
受診の前に迷ったら──相談先の目安を知っておきましょう
耳鳴りやめまいを感じたとき、「まずどこに相談したらいいのか分からない」という声も多く聞きます。
一般的な目安として、以下のように考えると分かりやすいかもしれません。
・耳が詰まる/聞こえづらい/めまいを伴う → 耳鼻咽喉科
・頭痛/しびれ/神経的な違和感 → 神経内科
・強いストレスや不眠などをともなう → 心療内科/精神科
・薬を多く服用している/副作用が心配 → 主治医/薬剤師
・姿勢の問題や首肩の緊張が気になる → 整形外科/理学療法士/整体院など
整体で対応できるケース、そうでないケース
耳鳴りやめまいのすべてに対して整体が有効というわけではありませんが、体の状態によってはサポートできます。判断の目安として、以下のようなケースが考えられます。
整体で対応できる
・自律神経の乱れが関係している場合:整体で全身の緊張をゆるめると、神経のバランスが整いやすくなります。
・首や肩のこわばりにより血流や神経の流れが滞っている場合:姿勢を整えるアプローチが有効です。
整体では難しい
・耳や脳の器質的な異常がある場合:医療機関での診断・治療が必要です。整体のみでの対応は難しいケースです。
・薬の副作用が原因と考えられる場合:服薬内容の確認と主治医への相談が優先されます。
まずは自身の状態を知ることが大切です。必要に応じて、医療との併用や他の支援策も視野に入れながら、自分に合ったケア方法を選びましょう。
日常生活でのセルフケアも大切です
生活習慣の見直しは、耳鳴りやめまいの軽減に役立つ場合があります。
日々の暮らしの中で取り入れやすい工夫には、以下のようなものがあります。
小さな積み重ねが、神経や血流のバランスを整える助けになるかもしれません。
・睡眠時間を安定させる:自律神経の働きを整えるために、毎日同じ時間に寝起きするリズムが大切です。
・湯船につかって体を温める:体を内側から温めることで血流が良くなり、リラックス効果も期待できます。
・スマホやカフェインの摂取を控える:特に就寝前は神経が高ぶりやすく、眠りが浅くなる原因になります。
・軽い運動を取り入れる:ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことが、自律神経の安定につながります。
まどか整体院では、やさしく整えて回復を支えます
鹿児島市荒田のまどか整体院では、DRT整体という背骨をやさしく揺らす方法を取り入れています。
ボキボキしない、ソフトで心地よい施術です。
理学療法士による丁寧なカウンセリングをもとに、必要に応じてケアをおこない、無理のないご提案を心がけています。
病院では「異常なし」と言われた方、どこに相談したらいいか分からない方も、お気軽にご相談ください。
まどか整体院は、市電「荒田八幡」電停から、荒田小学校方面へ徒歩5分の場所にあります。
